FC2ブログ

良書紹介「ひとのこころとからだ いのちを呼びさますもの」(稲葉俊郎著)

 2019-02-22
【良書紹介「ひとのこころとからだ いのちを呼びさますもの」(稲葉俊郎著)】

 東大病院の循環器内科の現役医師・稲葉俊郎さんから本が届く。題して「ひとのこころとからだ いのちを呼びさますもの」(アノニマ・スタジオ)」

阿蘇の山の中に住む私も、昨年くらいからそのお名前を耳にするようになってきた今注目の医師だが、実は私はまだお会いしたことはない。東京のマツオ十字堂薬局さんとのご縁で知り合った漢方薬剤師の西川あやかさんが、稲葉先生主催の勉強会に参加していて、稲葉先生の「第三の大学つくりと医食芸術のつながり」と私の「平和構築学、医食農同源の考え」に共通の視点を感じたということで先生に紹介してくれて、著書同封のお手紙を頂いたのだった。

 博識広聞にして洞察力の深さに感服。西洋医学のフィールドに足場を置きながらも、伝統医療や芸術にも広く深い見識があり、軽やかな実践躬行の人となりが伝わってくる。世阿弥からミヒャエル・エンデまで古今東西の慧眼を持つ人々の言葉の配置も実に秀逸。

「西洋医学と東洋医学」、「部分と全体」、「植物性臓器と動物性臓器」、「覚醒と睡眠」、「月と太陽」、「レム睡眠とノンレム睡眠」、「自然と生命」、「意識と無意識」、「言語とイメージ」、「医学と医術」、「表層意識と深層意識」、「外的行為と内的世界」・・・の相互関係をわかりやすく描写している。

 先日、マクロビオティックの月刊誌「むすび」誌に連載中の「陰陽のメガネで四字熟語を読み解く」シリーズの原稿として「一日一生」をテーマにしたものを出版社に送った。東洋医学の古典・黄帝内経にある「子午流注」という発想が、昨今の遺伝子レベルの研究における「体内時計」と基本概念的には類似していることを書いたが、今回、稲葉さんの著書を読み、「なぜ1日は太陽のリズムである24時間周期にもかかわらず、体内は24時間10分周期なのか。そこに周期のズレがあるのはどうしてなのか」の謎も理解できた。

 自分の外と内の接点にある「夢」と「皮膚」についての論説も深く共感。

「夢を見ることで、外側の自分と内側の自分を繋ぎ、『イメージ』を介して何らかの調整をしていると考えられる。夢は、覚醒と睡眠のあわいとして、意識と無意識のあわいとして、互いに補い合い、支えあいながら、異なる二つの世界を調整しているのだ」

 東洋医学の生命観と紛争解決学の世界観に共通点を感じている私には下記の言葉もすんなりと入ってくる。

「伝統医療のように、体や心を戦場としてではなく調和の場として捉えるならば、医療も芸術も、全体性を取り戻すという意味では同じことを目的としていると考えることができる。失われたバランスを取り戻すために、ある時には医療を必要とし、ある時はには芸術を必要とするのだ」

 頂いた本の表紙裏には、自筆の絵が描かれていた。
絵心の全くない私だが、来年から旅先に詩を書く手帳と共に、小さなスケッチブックも持っていくことにしよう。稲葉本
【良書紹介「ひとのこころとからだ いのちを呼びさますもの」(稲葉俊郎著)】

 東大病院の循環器内科の現役医師・稲葉俊郎さんから本が届く。題して「ひとのこころとからだ いのちを呼びさますもの」(アノニマ・スタジオ)」

阿蘇の山の中に住む私も、昨年くらいからそのお名前を耳にするようになってきた今注目の医師だが、実は私はまだお会いしたことはない。東京のマツオ十字堂薬局さんとのご縁で知り合った漢方薬剤師の西川あやかさんが、稲葉先生主催の勉強会に参加していて、稲葉先生の「第三の大学つくりと医食芸術のつながり」と私の「平和構築学、医食農同源の考え」に共通の視点を感じたということで先生に紹介してくれて、著書同封のお手紙を頂いたのだった。

 博識広聞にして洞察力の深さに感服。西洋医学のフィールドに足場を置きながらも、伝統医療や芸術にも広く深い見識があり、軽やかな実践躬行の人となりが伝わってくる。世阿弥からミヒャエル・エンデまで古今東西の慧眼を持つ人々の言葉の配置も実に秀逸。

「西洋医学と東洋医学」、「部分と全体」、「植物性臓器と動物性臓器」、「覚醒と睡眠」、「月と太陽」、「レム睡眠とノンレム睡眠」、「自然と生命」、「意識と無意識」、「言語とイメージ」、「医学と医術」、「表層意識と深層意識」、「外的行為と内的世界」・・・の相互関係をわかりやすく描写している。

 先日、マクロビオティックの月刊誌「むすび」誌に連載中の「陰陽のメガネで四字熟語を読み解く」シリーズの原稿として「一日一生」をテーマにしたものを出版社に送った。東洋医学の古典・黄帝内経にある「子午流注」という発想が、昨今の遺伝子レベルの研究における「体内時計」と基本概念的には類似していることを書いたが、今回、稲葉さんの著書を読み、「なぜ1日は太陽のリズムである24時間周期にもかかわらず、体内は24時間10分周期なのか。そこに周期のズレがあるのはどうしてなのか」の謎も理解できた。

 自分の外と内の接点にある「夢」と「皮膚」についての論説も深く共感。

「夢を見ることで、外側の自分と内側の自分を繋ぎ、『イメージ』を介して何らかの調整をしていると考えられる。夢は、覚醒と睡眠のあわいとして、意識と無意識のあわいとして、互いに補い合い、支えあいながら、異なる二つの世界を調整しているのだ」

 東洋医学の生命観と紛争解決学の世界観に共通点を感じている私には下記の言葉もすんなりと入ってくる。

「伝統医療のように、体や心を戦場としてではなく調和の場として捉えるならば、医療も芸術も、全体性を取り戻すという意味では同じことを目的としていると考えることができる。失われたバランスを取り戻すために、ある時には医療を必要とし、ある時はには芸術を必要とするのだ」

 頂いた本の表紙裏には、自筆の絵が描かれていた。
絵心の全くない私だが、来年から旅先に詩を書く手帳と共に、小さなスケッチブックも持っていくことにしよう。
コメント












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバックURL:

http://taopot.blog82.fc2.com/tb.php/4634-b2f7709f

≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫