「主食偏重こそ、日本」

 2015-01-17
「何をか「主食偏重」と言う。偏重しなかったら「主食」ではあるまい。「主なる食」とは「偏重される食」でなくてはなるまい。この主食偏重こそ、皇国三千年の歴史の光栄ある確保者であり、日本国民にしばしば外来文化侵攻や、武力侵攻をよく排撃せしめた根本的、日本的独特なる性格なのである。この独特なる生理的美徳、神勅の精神が蹂躙されたことは、皇国が三千年来未だかつて受けたことのない異国精神の恐るべき盲爆である。」(「心臓を入れ替へる法」)
 
 桜沢が終戦1年前に書いた文章。近年の「減反政策」や「糖質制限ダイエット」を彼が知れば戦後も「盲爆」が続いているのかと声を荒げることだろう。そんな中で、2013年12月、「和食」がユネスコの「無形文化遺産」に登録されたことは嬉しいニュースではあったが、和食の最たる特徴は米が主食であることだ。
 食育の祖、石塚左玄は明治の文明開化による食の西洋化に警鐘を鳴らし、歯の数、形や構成と下あごの動き方をみるに人間は穀食動物であることを説いた。
そもそも日本語の「ご飯」は食事という意味と同時に米そのものも指し、江戸時代の経済はいわば米本位制であった。1石は1人が1年間食べる米の量を表す単位で、肥後54万石といえば、約54万人を養える藩を意味した。「瑞穂の国」「稲荷神社」「新嘗祭」「神嘗祭」これら全て米に由縁する言葉である。
 欧米の国々が麦を主食とする「粉食民族」であるのに対し、日本は「粒食民族」と言われる。パンやパスタなどの粉食に比べ、粒食はしっかり噛まなければならない。噛む事で唾液分泌が促進され免疫力があがり、脳の満腹中枢が刺激されることで食べすぎを防止する。食後の血糖上昇も緩やかで、その分腹持ちがよく消化がゆっくり進む ので長時間血糖値が高めに安定する。
 戦後日本では食の欧米化が進みパン食が増え、逆にアメリカでは和食の英知が注目された。「日本はジャパンに、アメリカは米国になった」皮肉な落語ネタになりそうだ。
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