ファストファッションの構造的暴力

 2015-12-21
熊本市のフェアトレードショップ「LOVE LAND」オーナーの明石祥子さんとファストファッションの裏側についてのドキュメンタリー映画「ザ・トゥルーコスト」の試写会を観る。

2013年4月24日、バングラデシュの首都ダッカで8階建ての違法商業ビルで縫製工場などが入居するビルが崩壊し、1,100人以上が犠牲となった大惨事が起きた。日本では殆ど報道されなかったこの事故の裏側には、表向き華やかなファッション業界の血塗られた悲劇があった。

ZARA、Gap、H&M、UNIQLO、forever21〜ファストファッションの大手ブランド向けの衣服は、発展途上国の人々の人権や環境を犠牲の上になりたっている事実が隠されている。

モンサント社が開発したbtコットンという、虫がつかないように遺伝子組み換えされた綿の普及により、多額の借金を抱えたインドの農民の自殺率が年々増加し、今や30秒に1人とのこと。

2005年5月に祥子さんのご紹介でお会いしたフェアトレードブランド「ピープル・ツリー」代表サフィア・ミニー氏ほか、今ファッション界でオーガニックな風を起こしているポール・マッカートニーの娘ステラ・マッカートニー、「英国王のスピーチ」で知られる俳優コリン・ファースの妻リヴィア・ファースや、環境哲学者で“もうひとつのノーベル賞”とも称される「ライト・ライブ リフッド賞」を受賞したヴァンダナ・シヴァなどの興味深いインタビューも収録。 

現代社会の医・食・農も衣・食・住も「構造的暴力」の中にある。社会の変容には、システムの変革と共に、日々の買物は「投票」であり、我々は被害者でもあると同時に加害者でもあるという自覚が何より必要だ。

派手なハリウッド映画もいいけれど、熊本の地でこのようなドキュメンタリー映画の上映が計画されていることを嬉しく思う。

トゥルーコスト
≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫ 次ページへ ≫